大阪市中央区東心斎橋のガールズバー『SORA』で、2月12日午後12時30ごろ、同店で働くアルバイト店員の女性が倒れていると同店の経営者より通報があり消防隊員が駆けつけたところ、すでに死亡していたという事件がありました。

調べによると、亡くなったアルバイト店員の女性は18歳現役の女子高生でありながら、前日に同店でアルバイト中に酒を飲んでいたとの事。営業終了後にそのまま床で寝転がっているところを経営者の男性が発見したものの、酔いつぶれて寝ているだけだと思いそのまま放置して自分も床で寝た、起きたら冷たくなっていたので通報した、と同店の経営者は話している様。

まず現役の女子高生がガールズバーで働けるかという問題だが、学校に通っていようとも法的には18歳以上であれば問題はない。勤務時間についても18歳を越えていれば深夜働いていても問題は無い。しかしながら、一般常識やモラルという観点から、通常は高校生をガールズバーで雇用することは行われていない。

また、女子高生がガールズバーで働くことについては法的に咎められなくとも、20歳未満の者へ飲酒をさせることは認められない。店の中でどのような取り決めになっていたのかは今後の取調べで明らかになっていくのだろうが、状況を考えると、18歳の店員が飲酒している事を経営者が知らなかったとは考えられない。日常的に行われていた未成年の飲酒を容認していたか、又は、奨励していたのではないだろうか。

確かに、18歳の高校生という立場でガールズバーで働く事を選択した本人にも責任が無いとは言い切れないが、判断や思考が未熟だからこそ20歳未満を保護するために少年法が存在しているのであり、面接に来ても我々大人が断るべき場面であろう。

未成年だという事を置いておいても、床に寝転がっていた現場を見た際に声を掛け異変に気付いていればこのような事態にはならなかったのではないだろうか。また、その際に経営者の男性が急性アルコール中毒を疑っていたとしても、未成年の飲酒が発覚して店が営業停止になる事を恐れ、そのまま放置することを選んだとしてもおかしくは無い。

少し前に、元俳優の押尾学さんが保護責任者遺棄致死罪で起訴された事件があったが、今回の事件も同様の保護責任者遺棄致死罪の適用があってもいいのではないだろうか。

亡くなった女性の冥福を祈ると共に、18歳から働けるが飲酒は20歳からという狭間で働く未成年キャバ嬢、未成年ガールズバー店員に対して、店側で酒を飲まさないことを厳守し、我々客側でも20歳未満の子が着いた場合には、酒を飲まさないように徹底するよう、協力をお願いしたい。