最初の緊張もほぐれ、キャバ嬢さんも何人か入れ替わり、酒も少し入って気分も良い事でしょう。
ある程度キャバクラの仕組みもわかって、楽しくなっている頃かもしれません。
そんな楽しいひと時にヤツはやって来ます。そう、そろそろ1セットが終わる時間なのです。
『お楽しみのところ失礼致します。まもなくお時間となりますが、ご延長の方はいかがでしょうか?』
そんな言葉と共に黒服のボーイさんが席にやってきて、片ひざを着けてこちらを伺ってきます。
そう。初めてキャバクラの扉をあけて、緊張しながら色々な初体験をクリアしてようやく楽しくなってきた事もわかりますが帰る時間なのです。1セットが何分なのかは事前にホームページで確認しておきましょう。
延長確認の際には、まずあなたが2択を選ぶ必要があります。
A:帰る
B:延長する
延長せずに帰る場合には、『チェックで』『帰ります』『無しで』など、延長しない意志を伝えてください。
お店の指導方針によっては、隣に座っているキャバ嬢さんが
『え~帰っちゃうの~?』
などと腕を絡ませて延長を勝ち取ろうと攻撃してくる場合もあるでしょうし、又、キャバ嬢さんではなくボーイさんが
『よろしければもう1セット!』
『お願いします!』
などと食い下がって来ることもあるでしょう。
どちらにしても、どうするかは自分で判断してOKです。
慣れたお客さんだと、延長する気があるのに、わざと
『チェック』
と言ってキャバ嬢やボーイさんをからかったり、
『サービスでビール1杯出してくれたら延長する』
などと、駆け引きをしたりする人もいます。(延長交渉ってやつです。)
延長交渉もキャバクラの醍醐味ですから、そういう交渉や駆け引きが好きな人はやってもOKです。
ただし、ボーイさんと延長するだのしないだの、何かサービスしろだの安くしろだの話していても、当然ながらその交渉している時間は料金が発生していますし、5分間も目の前で交渉してゴネている客を隣にしたキャバ嬢のテンションはタダ下がりだということは覚悟の上でやりましょうね。
延長をする場合には、『延長で』『じゃあ30分だけ』『延長は何分単位?』などと延長する意志を伝えましょう。あいまいな態度はNGです。
実話ですが、延長確認の際に『はい、結構です』と答えたお客さんがなにやら揉めているのを見たことがあります。
『ご延長はいかがでしょうか?』
というボーイさんの提案に対して、お客さんは、
『結構です』(=不要です)
と言ったつもりらしいのですが、ボーイさんは
『結構です』(=それで良いです。)
と勘違いをしたようで、帰るつもりが勝手に延長になっていたという事で揉めてしまったようです。
確認をしなかったボーイさんも悪いですが、こういった紛らわしい言葉ではなく、『延長する』『帰る』などとはっきり意思表示をすればトラブルは起きません。
特に、酒が入る場ですから、お互い勘違いが無いように心がけましょう。
そんなこんなで、延長をした場合には特に何のイベントもなくこれまでと同様に、フリーなら又何人か女の子が入れ替わり、指名ならそのまま楽しむことになります。延長確認のタイミングで場内指名を入れる事も良くあることです。
次回は、シミュレーションの最後として、帰る時の流れについてガイドします。