芸能界で枕営業が当たり前と言われているように、夜の世界でも当たり前だと言われている。
そんな書き出しのブログを見つけた。
とにかく歌舞伎町、六本木といった高級キャバ店の場合、枕比率は異常な程高いとか。
それはなぜか。
現状として、新宿、歌舞伎町においては店舗数も多く、需要と供給のバランスが完全に崩壊している。まさに飽和状態だ。
そのためにお店もきついノルマをキャストにかける。
そうなると、キャストも太客確保と維持のために、簡単に顧客として確約がとれる枕営業に走ってしまう。……、
なんとも恐ろしい内容のブログだった。
残っていたコメントには枕営業を肯定するものが多く、中には現役キャバ嬢と見られる者のコメントもあったが、やはりそれも枕営業を前向きに捉えていた。
枕営業は想像していた以上に供給があるらしい。
そもそも枕営業とは、業界用語辞典によるとこうだ。
【お客様と肉体関係を結ぶことで指名を採る方法。枕営業をした嬢は上には上がれない伝説もあり、あまり同僚から好まれない】
注目すべきは、
枕営業をした嬢は~
の部分だ。
一昔前なら納得がいったものの、今のご時世となればどうだろうか。
ブログにもあったように、需要と供給のバランスが崩れはじめ完全飽和状態。お客さんの羽振りも悪くなり、店に訪れる回数もだんだんと少なくなっていく。
これはまた別の話しだが、最近ではキャバ嬢から風俗嬢に転身する女の子も多いとか。
やはり、不況の影響は大きい。
それを裏付けるかのように2010年には名古屋で暴力団の「見せしめ的報復」による火災事件も起きている。
これらのことから、今や顧客確保のために枕営業は当たり前となっているようだ。
中にはスポンサーや支援者へ店側が女の子を派遣する場合もあるとか。
しかし、枕営業をする、しないも最終的には自分が決めること。
ちなみに、例のブログでは
勝った者は 負けた者の上で幸せに生き、
負けている者は 今日も勝っている者に媚を売る…。
と締めている。
枕営業で顧客を得て自分の地位を高めるのか、それともブログ通りに自らを「敗者」だと認識した上で働いていくのか。
どちらにせよ、これでは枕営業をしない女の子が敗者のようにも捉えられるが、世の中には枕営業なしでも、売上が高い女の子だっているのだ。
結局のところ、不況だ売上だなんだよりも、女の子は見栄と戦っているようにも見える。
時代の流れから、ガツガツした女の子が増えているということか。
いやそれ以上に、自己愛が強い子達が多いからであろう。
枕営業をする女の子達は、自分を認めてほしい、愛してほしい、そんな寂しさが心の奥底にあるのかもしれない。
本当の「勝者」とは一体どのような女の子を指すのだろうか。