「キャバ嬢は疲れる」

ここ数カ月のキャバクラに関する資料を読み漁った結果、その言葉が一番多かった気がする。
コラムを書くにあたり、ブログやコラム、新聞記事やアンケートサイト、思いつく限りの資料に目を通した。

その中で、キャバ嬢をゲストに迎えキャバクラの現在を探るという番組について書かれている記事があった。

主に、女の子達に自己分析のアンケートを回答してもらったコーナーについての内容だった。
そしてアンケートの結果では、自分は自己中心的である、褒められないとやる気がでないなどの項目が上位を占めたらしい。

これは一般人の結果とは異なるものとか。

しかしキャバ嬢に限らず、自分は自己中心的である、褒められないとやる気が出ない、というのは最近の若者には多い傾向だろう。
もしかすると、近年のキャバ嬢ブームにはそんな若者の心理も含まれているのかもしれない。
仕事を人間の大事な感情を満たすための薬にするな!
ブログの執筆者はそう書いていたが、現役キャバ嬢の皆さんはどう考えるのだろうか。

キャバクラで働く女の子達は、一般的な女の子と比べて精神面が弱い気がする。
何かと問題のある子が多い。
そして、このような接客業に就いているのにも関わらず、内向的な考えをする子が多い。

この仕事は、指名のお客さんがつくことができれば自身の励みになる。
褒められればこれからも頑張ろうと思う。

その反面、仕事としてお客さんにメールをしたり電話をしたり、アフターや同伴……自分の時間を削って付き合わなければならない。

自分の時間がとれないことは、内向的な女の子に限らずストレスが溜まる原因の一つだろう。

しかしそれが仕事であり、自分を認めてもらうためのプロセスである。

なるほど、それではいつまでたっても悪循環の中にいることがわかる。

キャバ嬢は疲れる。
この循環の中にいれば当たり前だ。

誰が悪いわけでもないのに、全部が敵に見えてしまうことがある。
職場の女の子達も、お客さんも信じられなくなるときがある。

兵士であるのに、とても脆い女の子達はタイミングを失うときっとここからは抜け出せないのだろう。

そうなる前にこの泥沼から抜け出すべきだ。

最後に、これからやってくる女の子達。
目標があってこの地に立つのも興味本位でやってくるのも、もちろん構わない。

たが、自分の中にある大切なものを絶対に手放してはいけない。

それがここで唯一生き残れる方法だ。

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ふうかの斬りきりマイ!
全10回にわたり、閲覧ありがとうございました♪
これからもキャバ嬢の皆さんに幸あらんこと…☆ミ