上がる(あがる)とは、キャバ嬢がその日の仕事時間を終えること。
一般のサラリ-マンでも、仕事帰りの事を『仕事あがり』と呼ぶ事もあるので、キャバ業界に詳しくなくとも、意味が通じる単語である。

トランプ、ウノ、人生ゲームなど、最初にゲームを抜けることができた順に勝ちとなるゲームでは、終了の事を『あがり』と言うが、これと同じ語源で仕事を終えることをあがり、と呼ぶようになった。

このあがりの活用として、店が暇な時に、時給で働くキャバ嬢を予定勤務終了時間よりも早く帰して出費を抑える場合には、キャバ嬢を帰す行為をはやあげ(早く上げるの意)、と呼ぶ。反対に、上げられたキャバ嬢からすると、早上がりという言葉になる。

(例)1時まで勤務予定のところを12時までで帰らされた
→1時まで勤務だったのに早上げされたから12時で早上がり。

余談だが、店が暇な時にボーイさんがキャバ嬢を早上げする場合、この後に客が来るかもしれないので当然ながら全員を早上げするわけにはいかない。例えば10人出勤していて、5人を早上げする場合、どのキャバ嬢を残して、どのキャバ嬢を早上げするかという事もボーイさんの力量が試される腕の見せ所である。

早上げする基準例
・延長が取れそうなルックスの良い子を順番に5人残す方法
・送りの方向が同じ5人を早上げする方法
・勤務時間が平等になるように出勤時間が早い順に5人を早上げする方法
・この後、指名客の来店が見込めるか確認して優先的に残す方法
・早上げ=時給制のキャバ嬢が稼げない事になるので、店によって戦力となる女の子を残す方法
・入店間もない子は疲れが出やすいなど見た目で疲れている子を5人上げる方法
・遅刻や欠勤など勤務状況や良くない子を優先的に早上げする方法


どのような方法であれ、時給で働くキャバ嬢にとっては、早上げ=時給が稼げずに嬉しくない、という事は知っておいた方が良い。又、早上げされた場合に客とアフターに行く嬢や、早上げされた友達同士飲みに行くキャバ嬢なども多いため、客側からすると、キャバ嬢が良く利用する居酒屋やバーなどをチェックしておくと、思わぬ幸運に出会えるかも知れない。その場合には、早あげで稼げていないキャバ嬢達ですから、一緒に飲む飲まないに関らず気前良く支払いをしてあげましょう。