アフターとは、キャバ嬢がお店の勤務時間後に、その店で接客していた客と店外で遊ぶこと。

その店で直前に接客していた客と店外で合う場合だけがアフターとなり、例えば、常連客だが、その日は店に飲みに来ていない客と、仕事上がりに会う場合には、アフターとは言わず、店外デート(てんがいでーと)、又は省略して単に店外(てんがい)とばれる。これは、『アフター=後』という単語の意味するとおり店で接客したあとそのまま外で会う事からアフターと呼ばれる。

一般の業界では、顧客に対するアフターフォローの意だと考えればわかるとおり、アフターに際して店からキャバ嬢に時給やバックなどの金銭は支給されない。文字通り、店に来てくれた客に対する感謝の意味でのボランティアである。
アフターと似たシステムに、同伴という、こちらは勤務時間前に客と会って一緒に店に行くというシステムがあるが、この同伴の場合には、店からキャバ嬢へ時給やポイントやバックなどの形で金銭が支給される。

一般的なアフターの流れとしては、例えば22時に来店した客Aと24時に来店した客Bが、二人ともキャバ嬢Cを指名していたとする。そのまま閉店時間の1時になり、客は支払いを済ませて帰るのだが、客からすると、店で高い金を使わずに目的のキャバ嬢と遊べる機会なので、客の方から『このあと遊びに行こう!』『このあと飲みに行こう!』などと誘う事が多い。前述の客A、客Bどちらもキャバ嬢Cをアフターへ誘った場合、キャバ嬢Cは、Aと遊ぶかBと遊ぶかを選ぶことになる。その日にたくさん売上げを上げてくれた方を選んだり、付き合いの長い方を選んだり、もちろん両方断るということもある。

アフターを誘ってOKされた場合には、キャバ嬢は着替えたり日払いを受け取ったり店と話をしたり所用があるため、客は先に店を出てどこかで待ち合わせするか、キャバ嬢からの連絡を待つことになる。この空白の数十分でキャバ嬢の気持ちが変わったり、他に優先したい用事ができたりなど、客が待ちぼうけとなるケースも少なくない。

アフターで行く場所に特に制限は無いが、通常は飲食店やカラオケなど食事と酒がある場所が好まれる。
仕事中に食事ができないキャバ嬢の『何か食べたい』という欲求をに応えるという意味もある。
勘違いをしてはいけないのは、アフター=合コンのお持ち帰りではないということ。
エロイイベントを期待して殿酔させようとアレコレ手を尽くしていると、キャバ嬢は二度とアフターに応じてくれない事だろう。
時給が発生している店内とは異なり、プライベートの時間を削って遊びに付き合ってくれているのだから、むしろ、好きなトコに連れて行ってあげよう、楽しませてあげようという気持ちで接してあげた方が良いかも知れない。

尚、指名して数回でまだ信頼関係ができていない場合には、忙しいなどの理由でアフターを断られることもある。これは、忙しいのではなく単純に怖がられているという意味なので、たとえば個室となるカラオケなどを避け、ダイニングバーや居酒屋など一般人が多く居る場所へ誘ったりすることでアフターへ誘う事が可能になる場合もある。

又、キャバ嬢によっては、自分の友人が働いているキャバクラやスナックやガールズバーへ行きたいという場合もあるだろう。これは全く問題ないが、ホストクラブなど男が接客する場所への同伴は避けたほうが良い。
どう考えてもカモにされているだけであり料金も高くつく。

アフターを制するものは、キャバ嬢を制すると言っても過言ではないのかもしれない。

ちなみに、良い年したオジサマが明らかにキャバ嬢とわかる年の離れたキャバ嬢を連れてアフターしている姿は、酔っ払っている当人が考えているよりも、周りから見ると悲しいカップルに見えるので、そのリスクにも十分注意しよう。