クラブで使われるビジター、メンバーという言葉とは全く関係が無い。
一見の客は、店にとっては今後常連になる可能性を秘めた新規の顧客であると同時に、キャバ嬢にとっても指名嬢が決まっている常連客や、フリーでしか来店しない常連客とは違い、自分を指名してくれる可能性があるお客さんなので接客しがいのある客と言える。
反面、客引きに格安で連れられてきて延長も一切せず、これっきりという客も少なくないので必ずしも一見=良い客であるとは限らない。
キャバクラでは、初めて来店する新規客を日々どれだけ確保できるかが今後の売上げに響く問題であるため、初めて来店する客には特別に安い金額でサービスを提供したり、ビールや乾き物など何かしら優遇を設けている店も多い。
キャバナビ加盟店舗で『WEB割引』を用意している店舗のうち、9割の店舗は『初めてご来店のお客様に限り』という割引サービスを掲載している。
又、一見と言葉の類義語で二見(にげん)という言葉も水商売においては存在する。
これは、一見で来た店で会ったキャバを指名で初めて来店することを指す。
来店回数順に並べると、1回目(一見)、2回目(二見)、3回目以降(常連)となる。
二見という言葉では馴染みが無いかもしれないが、ソープ業界では裏を返すという言葉も持ちられる。
二見という言葉自体は、指名制である水商売特有のものだが、一見という言葉は、会員制のお店や紹介が無いと来店できない敷居の高いお店にて『一見客お断り』という言葉で知られている通り、一般的な言葉である。
京都の御茶屋や銀座の高級クラブなどに『一見客お断り』の店が多い。