イベントの意味は、一般的に使われるイベントと同じ催し物という意味で間違いない。
ただし、キャバクラにおけるイベントは、一般社会におけるそれと異なり、お店、キャバ嬢、客、3者にとってそれぞれの立場があり、通常の営業日よりもそれぞれの思惑が交差する特別な日になる事が多い。

店舗側

イベントの企画や発案は当然ながら店舗が行う。店舗側から見るとイベントを行う理由は一般社会と同じく販促の機会として集客を集めるためである。例えば、浴衣デー、七夕イベント、クリスマスイベントなどの季節に合わせて行われるイベントでは、店内の装飾に合わせてキャバ嬢の衣装もイベントに合わせた服装に変える事で非日常間を出し、集客に勤めている。前述のような季節イベントは理解できるが、キャバクラには店側の思惑によって一般社会では考えられない意味不明なイベントも多い。代表的なイベントの種類については後述する。


キャバ嬢側

集客を主目的とする店舗の思惑に対して、キャバ嬢の立場から見るとイベントの開催はメリットも多い反面肯定的な意見ばかりではない。

まず最も大きなメリットが、営業の口実にしやすいということ。キャバ嬢は、自分を指名してくれるお客さんの電話番号やメールアドレスなど連絡先を交換して、『お店に遊びに来て』と催促することが、指名を増やし給料を増やすために重要となる。この催促の事を俗に営業、営業電話、営業メールなどと呼ばれるのだが、営業を掛ければお客さんがすぐに店に来てくれるというものではない。キャバクラは居酒屋などに比べると料金が高く、さらに指名料やキャバ嬢へのドリンクなどを計算すると、営業メールを貰っても自分の懐具合次第では行くことができない。又、自分が行きたいときならともかく、飲む予定も無いのにキャバ嬢に呼ばれたから店に行くなど、そんなお人よしのお客さんはなかなか居ないのが現実だ。

ただし、イベント日だけは事情が異なる。イベント日には、たとえば浴衣デーでは普段ドレスしか見たことが無い指名嬢の浴衣姿が見られるというメリットがある他、一般的にキャバクラのイベント時には料金割引や飲み物、フード等のサービスなど、通常りよりもお得なサービスを受けられることが多い。そのため、キャバ嬢にとっては、通常時よりも指名を呼びやすいという大きなメリットがある。

ただし、キャバクラで働くキャバ嬢全員が指名をとって給料を上げるためにキャバ嬢として生きているわけではない。例えば、週2回程度しか勤務しないアルバイトの嬢だと、指名や給料よりも、普通のバイトよりも時給が高いお小遣い稼ぎ程度の考えなので、普段から営業を掛けることもあまりなく、自分を指名してくれる客も少ない。そのため、イベント時には指名を呼べという店からのプレッシャーが嫌で、わざとイベント期間中に欠勤する嬢も居る。ただし、これは店側とのイタチゴッコでもあり、イベント期間中に最低1回以上指名を呼ばないと罰金、イベント期間中に最低1日は出勤しないと罰金などと、イベント日を理由にキャバ嬢へノルマを課す店もある。このような理由により、キャバ嬢の立場ではメリットもデメリットも存在している。

お客さん側

お客さんの立場から見たイベントも、肯定派否定派どちらも存在する。キャバ嬢のコスプレを見たり通常よりもお得に遊べる特典がある半面、断りづらいという側面があるからだ。どんな人間であれ、自分のお金を使って毎日キャバクラで遊びたいという考えは無いだろう。懐が寂しい場合や、仕事が忙しくそれどころではない場合、友人や彼女との予定など、諸条件の中で自分が遊びたいときにキャバクラへ行くのだ。例えば、仕事で1週間ほど最後の詰めを行っているときにキャバ嬢から営業メールが来たとしてもウザイだけだろう。仕事を理由に断りメールを送っても、相手はイベントで指名ノルマを課されているキャバ嬢である。かんたんには引き下がらなかったりあれこれやっているうちに『イベントなんか知らん』と思う事だろう。

そんな3者の思惑がうごめきながらも、多い店では月2-3回イベントを開催している店舗も多い。
最も、週に1回放送されるバラエティー番組なのに毎回『本日は●●スペシャルです!』と言っているテレビ番組よりはましだとも思われる。


【代表的な季節キャバクライベント】

お正月イベント 1/1~1週間以内程度に行われる。お雑煮が振舞われる場合も多い。
成人式イベント 1/中旬ごろ。20歳のキャバ嬢を祝うという意味よりも成人=お酒と言うことで酒関係の特典が多い。
節分イベント 2/上旬ごろ。ボーイが鬼の格好をしたり、豆にちなんで豆類のつまみが食べ放題だったり。
バレンタインイベント 2/14ごろ。キャバ嬢からチョコがもらえる。ただし、等価交換ではないので翌月に注意
ホワイトデーイベント 3/14ごろ。バレンタインよりはあまり一般的ではないがやる店もある。
卒業イベント 3/末ごろ。キャバ嬢が店を辞める時にに開催されるがあまり一般的ではない。
新人イベント 4/頭ごろ。新人お披露目イベント、新人歓迎会など。場内指名無料などの特典も多い。
GW関連イベント ゴールデンウィークイベントや、大人の日など連休に掛けての集客を狙うため。
七夕イベント 7/7ごろ。店内に短冊をつるしたりなど。キャバ嬢が浴衣になる場合も。
夏祭りイベント 8月ごろ。浴衣デーとも呼ばれる。
ハロウィンイベント 10月末ごろ。コスプレパーティ。
クリスマスイベント 12/24ごろサンタコスプレが主流。店によってはオードブルサービスやビンゴ大会なども。
カウントダウンイベント 12/31~翌朝に掛けて、日付の変更をカウントダウンする。

【代表的な日常キャバクライベント】

スーツday 普段カジュアルな服装で接客している店舗で行われることが多い。
ドレスday 普段カジュアルな服装で接客している店舗で行われることが多い。
ナースday 意味そのままナース服でのコスプレ。嬢によってはナースキャップやシューズなど凝っている場合も。
ワイシャツday 男物のワイシャツ1枚。スカートやスボン類は着用していない。
フリーコスプレday ハロウィンなどと同様なんでもOK。普段ドレスやスーツなどを着用している店舗に多い。
メイドday 意味そのままメイド服でのコスプレ。
学園系day セーラー服やブレザーなど。卒業式や入学式のある春ごろに●学園などの名称で行われることが多い
タイムサービス 開店30分以内の来店で1セット500円など通常考えられない料金も。
同伴無料 同伴料金が無料になる。店側は同伴料を貰わなくとも集客が期待できるので○
周年 1周年、2周年など。お客さんに還元する意味で料金が下げられる場合が多い。
誕生日 歌舞伎町など都心店のナンバークラスの場合には盛大に行われるが、地方では一般的に行われない。