ウェイティングとは、店内が満員の場合や前客のテーブル掃除中などでお客さんが店内へ入れないときに待ってもらう席をウェイティングスペース、その状態の事をウェイティングと言う。わかり易く言い換えると『待ち』。
(例1)
2名でキャバクラへ遊びに行ったときに、女の子が10人出勤していてお客さんも10人入っている。満員で入れないが、あと5分で延長確認に行く卓が2名のお客様なので、5分ほど待ってくれれば、空くかどうかがわかる。
このような状態の場合には、店内で空いている席があればそちらへ、店内で座れる場所が無ければ店の入り口やエレベーターホールなどに1人用の丸ソファなどを用意し、その場所へ座って待つことになる。
(例2)
2名でキャバクラへ遊びに行ったときに、女の子が10人出勤していてお客さんが8人入っている。2名なら問題なく入れるが、空いている席が1名用の席が2つ離れて空いているだけなので、2名のお客さんが一緒に座れるスペースが物理的に無い。そこで、他のお客様に詰めてもらったり移動してもらったりして『席を用意する』ので、5分ほど店の入り口や前述の特設スペースで待つことになる。
(例3)
2名でキャバクラへ遊びに行ったとき店のドア前で丁度帰るお客さんと入れ違いになった。まだ、その客が帰った後のテーブルを片付けて、拭き掃除し、グラスや灰皿などをセットする作業があるので、5分ほど店の入り口や前述の特設スペースで待つ。
(例4)
2名でキャバクラへ遊びに行ったときに、女の子が10人出勤していてお客さんも10人入っている。数分で空く予定も無いが、指名などでどうしてもこの店で遊びたい場合や、他の店を探すのが面倒なとき、他の店が空いていないときなど、女の子が席に着かない事を承知で店内で待たせてもらう事もできる。
この様に、何かの事情で『待ち時間』が発生した場合に待ってもらっている席や状態を『ウェイティング2名』などという言葉を使用してボーイさん達が状況を把握している。
尚、ウェイティング中は、ハウスボトルなど通常の営業で飲み放題の飲み物は飲み放題になるが、料金は一切発生しない場合がほとんどである。例えば、指名嬢に会いたくてウェイティングで1時間待ったにもかかわらず全卓が延長で、諦めて帰る場合には、1時間酒を飲んでいたにもかかわらず支払いは0円である。
又、店舗側からするとわずかな酒代だけで、次の客を確保できるというメリットが大きいため、ウェイティング自体は嫌がられるというよりも、むしろ歓迎されている。このような事情から、ウェイティングだけ生ビールをサービスしてもらったり、入店時の時間を10分長くしてもらうなどの交渉も比較的通りやすい。
遊びに行く客側からすると、ウェイティングのデメリットはあまり無いので、お店からちょっと待ってくれと言われた場合には待った方が良いと思われる。ただし、2名以上ならともかく、1名で店内ウェイティングはやることなく誰もかまってくれないので避けた方が無難。