色恋営業(いろこいえいぎょう)とは、お客さんが自分を指名してくれるように、キャバ嬢がさもお客さんに好意を持っているかのように見せかける営業の事。単に色恋とも呼ばれる。

キャバ業界に限らず、男女の戯言の事を色恋沙汰と呼ぶことからこの言葉が出来たものと思われる。

キャバクラに通う指名客は、8割以上がキャバ嬢に好意を持っている。どんなに綺麗ごとを言っても、同業等を除くとただの友達だと思っていながら指名して高額な料金を支払う理由にはならない。
客側からすると、本気で付き合いたいと思っているのか遊びでSEX目的なのかはわからないが、『あわよくば…』という下心を持って遊びに行く以上、相手が脈無しだとわかると、他のキャバ嬢に乗り換える可能性もある。又、客側がキャバ嬢に告白してしまった場合、キャバ嬢が完全に断ってしまうと、そのお客さんは二度と指名では来てくれなくなるかもしれない。このような場合でも『私もあなたの事が好きだけどキャバの仕事している限り彼氏は作らない』などと言い訳をして、そのまま色恋営業へと発展することもある。

擬似恋愛こそがキャバクラの真理と言う人も少なくないことを考えると、色恋営業を掛けてくるキャバ嬢と一緒に擬似恋愛を楽しむという事も、キャバクラの楽しみ方の一つである。

ただ、恋愛経験の少ない男性客に対して色恋営業を掛けると、ほとばしる恋愛感情が抑えきれなくなった客が彼氏気取りを始め、痛客へと変貌し、キャバ嬢へ付きまとい、出入り禁止にされ、最終的にストーカー化するという可能性もある。
ストーカー化は男性側が100%悪い事ではあるが、色恋営業で数百万もの金を貢いで捨てられた男が店を出入り禁止にされたら、付きまとう行為に走ったとしても仕方が無いという見方もある。

キャバクラでの擬似恋愛を本気にした男側が8割方悪かったとしても、色恋営業は相手を見てやらないとキャバ嬢にも被害が出ることに注意が必要だ。