WEB割引(うぇぶわりびき)とは、店舗の情報サイトやホームページなどを見て来店すると、料金の割引など特典が使用できるという割引チケットの一種の事。

従来は、割引チケットやポケットティッシュ、うちわなど、街頭で配布する印刷物に『本チケット持参で1000円割引』などと印字し、新規客を集客するために一般的に用いられる営業手法だった。

しかしながら、インターネットが盛んになり、携帯電話でウェブサイトが閲覧できるなどキャバクラ業界にもウェブ化の流れが進んだことにより、インターネットでのキャバクラ情報サイトでの宣伝や自店舗でのオリジナルホームページを持つ店舗が出てくるなど、新規客獲得の手段として、インターネットが用いられるようになってきた。
そのインターネットでの宣伝に、従来の割引チケット画像を掲載したものが、WEB割引の始まりだと思われる。

現在では割引チケット画像をそのまま掲載するというケースも少なくなり、又、携帯電話の進化も相まってPCからWEB割引ページを閲覧して印刷して店舗まで持っていくというケースがほとんど見られなくなった。
その代わりに、携帯電話で情報サイトやホームページを閲覧した際に『始めてご来店のお客様本画面提示で1000円割引』など、来店時に携帯電話(又はスマートフォン)の画面を提示することで割引となる形式が、現在主流で盛んに用いられている。

これは、街頭での客引き行為が違法行為として取り締まりの対象となってしまったことなどに起因する店舗の割引チケット離れや、利用する客側もわざわざPC画面を印刷して持っていくという手間や恥ずかしさで使用し辛いといった従来の事情について、WEB割引を利用することで全て対処できるという事などが、利用が進んだ主な理由となっている。

WEB割引を利用するお客さん側のメリットは当然ながら割引等お得な特典が付いてくるというものだが、実は店舗側からしてもWEB割引を利用して欲しい事情がある。
まず第一に、WEB割引の利用条件を、初めて来店のフリー客と限定することで、新規客の獲得が容易になる。
店舗は、既存フリー客や指名客だけで営業を続けていくと、当然ながら客側の変化や指名嬢との関係断絶などにより客数はどんどん減っていくことになる。そのため、過去に一度も来店していない新規客の集客は店舗側からするととても大事な事である。又、お客さんがWEB割引を利用する事で、広告効果やWEB割引利用者の売上など各種データを取る事ができるというメリットもある。

現在のWEB割引というシステムは、店舗、お客さん双方にメリットがあるため、今後も盛んに行われる事と思われる。