最近コンカフェという言葉を聞きませんか?コンカフェとは『コンセプトカフェ』の略で、とあるテーマに特化しているカフェを指します。
飲食店がひしめく繁華街では、長くお店を続けるためにも他店との差別化が必須のため、近年多くのコンセプトカフェが誕生しています。
名称にカフェとついていますが、コンカフェの多くはお酒の提供がある飲食店です。
以前は、メイドさんがお酒を提供するバーなどが多く見られましたが、現在は『ゴシック』『男装』『ナース』『猫耳』『アイドル』などコンセプトは様々。
また、女性がコンセプトに沿った服装をしているだけではなく、内装やメニューもオリジナル製があり、その世界観を忠実に表現したクオリティの高い店舗も増えています。そのような店舗では、非日常感が得られると多くのファンを獲得しています。
ガールズバーでも、制服があったりコスプレDAYがあったりと、コンカフェと大きな違いがないように感じます。両者に明確な違いはあるのでしょうか?
ガールズバーは、女性のキャストさんのみが働いているというだけで、お酒と提供する飲食店です。接待行為ができないので、カウンター越しの接客が義務付けられています。飲食店のため、営業時間に縛りはありません。
コンカフェの場合、そのコンセプトによって変わりますが、客がキャストを指名し、共に長時間飲食や談笑する、キャストと客が一緒の席に座りゲームやカラオケをする等の行為がある場合は、風営法1号営業店のくくりになります。1号営業店のお店は原則深夜0時までの営業です。
風営法が守られていないお店も多く見受けられますが、それらは違法店として摘発される可能性があるため、注意が必要です。
せっかく多くの飲食店の中からコンカフェを選んで行くのですから、しっかり楽しみたいものです。
コンカフェで働くキャストさん達は、自分達のお店の世界観を壊さないように、お店に来た人が世界観を楽しめるようにと、与えられた役割になりきってくれています。
そのため、コンカフェを楽しむのならその世界観に入り込みましょう。初めは多少の照れくささがあるかもしれませんが、次第に慣れます。その空間で一人だけ乗り切れないとキャストさんも為す術がなく、場がシラけてしまうかもしれません。
初めて行くコンカフェで楽しめるか不安な場合には、客の設定がない店舗に行き、コンカフェが初めてであることをキャストさんに伝えるのがおすすめです。
コンカフェによっては『キャストがナースで客が患者』などそれぞれに役割があることがあり、このような場合には客も設定に応じた対応をする必要があり、初心者にはハードルが高いかもしれません。
比較的、客の役割がないコンセプトは『ゲーム好きなキャストと楽しめるゲームコンカフェ』や『謎解きができるコンセプトカフェ』『コスプレ系コンセプトカフェ』です。
これらは、とくに役割がないことが多く、キャストと一緒に楽しめるでしょう。
コンカフェの紹介には、その店舗のコンセプト情報が記載されていますが、たまに『顔ラン高め』等と記載がある場合があります。
顔ランとは、『キャストの容姿ランク』を指す造語です。『顔ラン最高峰!』と記載がある場合は、『容姿の整ったキャストを揃えています。』という宣伝文句になります。
好みとは、容姿だけでなく性格なども関係するものですし、容姿の好みも人それぞれでしょう。美少女系が好きという人はこの文言を頼りにお店選びをしても良いかもしれません。
キャストさんの容姿はSNSやお店のページでも確認できますが、今は写真加工が容易く出来る時代なので、写真と実物が異なるケースも多くあります。また、キャストさんの身バレ防止として強めの加工をしている店舗も存在します。
このSNS時代にお店側が『顔ランが高い店』と宣伝する理由は、実物のキャストさんも容姿端麗であることを伝えたいのかもしれませんね。
コンカフェは非日常を提供する場でもあります。日々忙しく暮らしている現代人にとって、旅行などで日常から離れるのは容易ではありません。
コンカフェは比較的にアクセスの良い場所に点在しているため、気軽に非日常を楽しめる場として楽しみやすいでしょう。
初心者の場合は、まずはキャストと一緒に楽しめるタイプのコンセプトや、キャストさんのコスプレがコンセプトになっているお店を選ぶのがおすすめです。
物足りなくなったら、コンセプトの作り込みに力が入っているお店を選んでみましょう。
日頃の喧騒から離れて非日常を提供するコンカフェは、ストレス社会の救世主になるかもしれませんね。