キャバクラで働く方のなかには、飲みすぎてのどが酒焼けしてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は酒焼けの原因やその治し方、予防策について紹介します。ぜひ最後まで読んで、のどのケアをしっかり行って酒焼けを防ぎましょう。
酒焼けとは、主に飲酒や喫煙などが原因で発生するのどの炎症を指します。炎症が起こると、声がかれてしまい、のどに痛みを生じます。
また、長期間にわたり酒焼けが続くと、声質が変化し、ハスキーな声になることもあります。通常、数日経てば自然に治りますが、放置しておくと元に戻らない可能性もあります。酒焼けが治らないと思ったら、飲み方や生活習慣を見直した方がよいでしょう。
酒焼けは、のどや声帯に炎症が生じることによって引き起こされる問題です。主な原因として以下の点が挙げられます。
これらの要因を踏まえ、適切なケアや予防策を行うことが、酒焼けの緩和や予防に役立ちます。以下では、各ポイントについて説明します。
アルコールが体内に摂取されると、心拍数が上がり体温も上昇します。飲酒により通常よりも汗をかきやすくなり、これが原因でのどが乾燥して酒焼けが発生することがあります。
飲酒が原因で酒焼けが起こるポイント
たくさんアルコールを摂取する場合は、急いで飲まずに、ゆっくりと飲むように心掛けましょう。
キャバクラでの仕事は、盛り上がって大声でしゃべることが多くなります。大声でしゃべることにより、のどが乾燥しやすく、酒焼けが生じやすくなります。
大声になりやすいシチュエーション
また、お店が忙しくなると店内が混雑し、スタッフに注文や呼び出しなどをする際には、どうしても大きな声になってしまいます。
カラオケで歌いすぎると、のどにある「声帯」に大きな負担がかかり、これが酒焼けの原因となります。特にVIPルームに呼ばれれば、お客様の前で何曲もカラオケを歌うことがあり、長時間の歌唱や急激な発声が続くと、声がかれやすくなり、翌日には酒焼けが現れることがあります。
アルコールは水分不足を招く飲み物として知られています。お酒を摂るとアルコールの利尿作用が働き、頻繁にトイレに行くことになります。このため、アルコールを摂る量が増えると、体内の水分不足が進みます。
また、十分な水分を摂らないことでのどの粘膜が乾燥し、酒焼けを引き起こす可能性が高まるのです。
酒焼け声になってしまった場合でも、自分でできる対処方法はいくつかあります。
それぞれの対処法について紹介します。
蒸しタオルをのどに当てることで、酒焼けの症状を和らげることができます。以下は、ホットタオルを使用してのどを温める手順です。
1 濡れたタオルを電子レンジで温める
2 ほどよい温度になったら、顔に蒸しタオルをかける
3 鼻からゆっくりと深呼吸する
ホットタオルの湿った空気がのどを潤してくれます。また、細菌やウイルスの繁殖を妨げる効果もあり、のどの腫れや痛みを緩和してくれます。
からだのさまざまなツボを刺激することで、のどの不調を軽減することができます。のどに効果のあるツボを紹介します。
・上廉泉(じょうれんせん)
上廉泉は、あごの真下のくぼみにあるツボです。このツボを押すと、かすれ声を和らげ、唾液が分泌され、のどが潤います。
・合谷(ごうこく)
合谷は、左右の親指と人さし指の付け根のくぼみにあるツボです。のどの炎症やせき、声のかすれ、のどのつかえなど、さまざまなのどの不調に効くツボです。ツボを押す際には、はさむようにしてグーッと強く10秒程度押してください。
保湿機能のあるマスクも効果的です。ドラッグストアで購入できる「のどぬーるぬれマスク」は、水分をたっぷり含んだフィルターが内蔵されています。このマスクは内部でスチームを発生させ、のどの乾燥を和らげ、痛みを軽減します。就寝時や仕事中など、手軽にケアできるため、酒焼けが気になったらぜひ試してみましょう。
酒焼け声の予防策として、自分でできることは以下の通りです。
これらの予防策を参考にしてみてください。
声帯はとても繊細にできています。まずは「のどを乾燥させないこと」を意識してみてください。のどが過度に乾燥すると、声帯に損傷を与える可能性が高まります。特に冬は乾燥しやすいため、こまめな水分補給での保湿が重要です。
また、お酒を飲む際には、一緒にお水も飲むとアルコールの摂取が緩やかになり、体内の水分を保つことができます。新年会などお酒をたくさん飲む機会がある場合は、お酒と同時に水分補給を心掛けるとよいでしょう。
水分補給に加えて、加湿器を設置することも重要です。のどによい湿度は約60%と言われていますが、冬場にエアコンをつけると湿度が20%まで低下することがあります。のどの調子を整えるためにも、部屋に加湿器を設置して、湿度をコントロールしましょう。
休憩時間に、飴を舐めるのも乾燥対策に効果的です。龍角散のど飴やキンカンはちみつのど飴など、のどの乾燥を防ぐ成分があるとより効果があります。2時間に1度、のど飴を舐める習慣をつけると、のどを常に潤すことができ、酒焼けが起きにくいでしょう。
酒焼けは、アルコールの刺激によってのどや声帯が炎症を起こすことが原因です。酒焼けがひどい場合には、のどの痛みや声のかすれ、しゃべるのがつらくなるなどの不快な症状が数日間続くことがあります。
特に新年会、歓送迎会シーズンには、どうしてもお酒を飲む量が多くなりがちです。そのため、いつも以上に酒焼けにならないように適切なケアが必要です。定期的な水分補給やのどの保湿を心がけ、予防対策を行うことで、飲み会シーズンを快適に過ごしましょう。