「国民の祝日」の一つ。2014年(平成26年)に制定され、2016年(平成28年)に施行された改正祝日法により新設された。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としている。
国民の祝日に「海の日」(7月第3月曜日)があるなら「山の日」も、ということで、日本山岳会をはじめとする全国「山の日」協議会加盟諸団体を中心に制定運動が起こった。お盆前の8月12日とする予定であったが、日航機墜落事故が起きたと日であるとして反対され、8月11日となった。8月11日という日付に特に意味はなく、山に関する特別な出来事などが由来ではない。
この祝日が制定されたことで、国民の祝日の数は16となり、2018年(平成30年)までは祝日の制定がない月は6月のみであった。その後、2019年(令和元年)5月1日に元号が平成から令和になり、「天皇誕生日」が12月23日から2月23日に移行したことで祝日のない月は6月と12月になっている。
「山の日」に由来する記念日には「きのこの山の日」がある。また、山に関連する記念日には2月23日の「富士山の日」、6月第1日曜日の「ひろしま『山の日』」、8月30日の「富士山測候所記念日」、10月3日の「登山の日」、毎月13日の「石井スポーツグループ 登山の日」などがある。
2020年(令和2年)は東京オリンピックが開催される予定の年であり、交通の混乱を避けるため、開会式・閉会式の前後に祝日を移すことになった。その影響で閉会式の翌日に当たる8月10日(月)が「山の日」となった。
しかし、2020年の東京大会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受けて、開催が延期された。
翌2021年(令和3年)に東京オリンピック・パラリンピック(TOKYO 2020)が実施され、これに伴い「山の日」は東京オリンピックの閉会式の当日に当たる8月8日(日)となり、翌8月9日(月)は振替で休日となった。この対応は自民党内から「長崎原爆の日」である8月9日を祝日にするのは望ましくないという意見が出たためである。
山について日本は島国であるとともに、国土の約73%を山地が占める山国でもある。山地の大部分は森林に覆われており、谷に向かって斜面となっている。そのため日本の河川は勾配が急で、大陸の川と比較して海に向かって一気に流れる川が多い。
日本で最も高い山は、標高3776mの富士山(ふじさん)である。静岡県と山梨県にまたがる独立峰で、日本を象徴する山となっている。2013年(平成25年)に「富士山 -信仰の対象と芸術の源泉」としてユネスコの世界文化遺産に登録された。
日本で2番目に高い山は、標高3193mの北岳(きただけ)である。山梨県の南アルプスに位置する。自然に包まれた雄大さがあり、登山者からの人気も高い。
日本で3番目に高い山は、標高3190mの奥穂高岳(おくほたかだけ)と間ノ岳(あいのだけ)である。奥穂高岳は、長野県と岐阜県にまたがり、北アルプスに位置する。間ノ岳は、静岡県と山梨県にまたがり、南アルプスに位置する。💖本日のピックアップGirl💖