1880年(明治13年)のこの日、東京・深川の三味線職人・松永定次郎が国産バイオリンの第1号を完成させた。
バイオリンまたはヴァイオリンは、弦楽器の一種で、ヴァイオリン属のヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの4種の楽器の中で最も小さく、最も高音域を出す楽器である。弦を弓や指などで振動させて音を出す、弦鳴楽器に属する。しばしば「Vn」「Vl」と略記される。
ヴァイオリンの起源は、中東を中心にイスラム圏で広く使用された擦弦楽器であるラバーブにあると考えられている。ラバーブは中世中期にヨーロッパに伝えられ、レベックと呼ばれるようになった。やがてレベックは立てて弾くタイプのものと抱えて弾くタイプのものに分かれ、立てて弾くタイプのものはヴィオラ・ダ・ガンバからヴィオール属に、抱えて弾くタイプのものはヴァイオリン属へと進化していった。そして、世にヴァイオリンが登場したのは16世紀初頭と考えられている。
日本におけるヴァイオリンは、ポルトガルのカトリック司祭ルイス・フロイスの『日本史』によると、16世紀中頃にはすでに擦弦楽器のヴィオラ・ダ・ブラッチョが日本に伝わっていた。当時ポルトガル人の修道士がミサでの演奏用として日本の子供に教えたことが記されている。
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